働かない営業

2004年7月30日
 組織における個々人のロール、ミッション。こういうのは販売系の組織である以上、お客様担当が製品担当で切り分けるのがいちばん判りやすい。

 ところが製品を担当させられているのに製品を名乗ってはいけないという訳のわからない指示が降りてきて、おまけに営業だか技術だかわからない組織名にされている。ソフトウェア全般を担当するべき営業はどこかに逃げてしまい、ここの製品担当に割り振られている人間にその製品の見積もりとか一切のことが降りてくる。
 書きたいことはたくさんあるんだけど、書けないんだよねーここには。覆い隠して書こうとしたら何書いてるのか全然わからなくなるし。上手に覆い隠して書くためには凄いパワーを費やさないといけないので、相当消耗するし。

 この会社でいちばん鬱陶しいのは誰か。この会社に吸収されるまでは1つのソフトウェアを専門に売る会社だったから、そのソフトウェアを売らないとか売りにくくなるような行動・施策はあり得なかったけど、今の会社はソフトウェアのみならずありとあらゆるものを取り扱い、おまけに営業は基本的に顧客付きなので、このソフトウェアを売らないという選択肢などザラ。競合製品でも平気で売る。

 だからその辺りがいちばん鬱陶しいヤツらかなあと思ってたけど、違う。この会社でいちばん鬱陶しいのは、BPに寄りかかって稼ぎをあげているヤツらだ。あの伝家の詰まらんソフトウェアを担いで、BPと吊るんで稼ぎをあげているヤツらだ。

 今までこの会社伝統のBPに対する考え方に馴染めなかった。自分達の手足としか考えない傲慢な姿勢の人間達に辟易していた。例のソフトウェアの”象徴”が退社するのも、ある意味その姿勢を徹底させるための動きと見えていた。

 しかし、考えてみればBP頼みで活動している人間が楽して稼げるというのは、直販も生業とする通常の会社の倫理感を揺るがせるというのは想像に難くない。しかもそれが分を超えているとすれば・・・。

 ひとり鬱陶しいヤツを処分したので、今度はここにターゲットを絞ってみることにしよう。今年後半は。
 通常セリング業務とは別に一本走らせ始めたプロジェクトについて、残り時間がどれくらいあるのか改めて書き出してみたら、なんと実質5日しかなかった。

 これはまずい。間に合わない。

 そもそも、期間を把握しないまま走らせてしまった時点ですでにプロジェクトマネジメントがなってないのですが、既に走り始めている以上は成功に向けて全力を傾ける必要がある。

 他の時間をできる限り削りとって、というのが一番簡単なやり方だけど、通常セリング業務を上手に断るなり回避するなりすると、心理的に負担になりすべての歯車が狂うので、既に予定されているものをキャンセルすることのないように、それでいてプロジェクトが成功するように手を考えないといけない。
 自分の身を守るために僕の仲間であり自分の後輩を切り捨てたバカリーダーを、遂に体よく追い落とすことに成功した。これで当面は僕自身がリストラされることはないだろうし(当面と言っても年内いっぱいだろうけど)、むりやり他部署に配置転換された後輩の仇を討つこともできた。

 けれど、それが一体なんだというのだろう?

 義憤に駆られて一行動起こしたようだけど、それで何が変わるのかと言えば何も変わらなかった。変わるどころか、どうにかして人を減らそうとする会社のやり方に結果的には加担した訳だ。それに人が減るということは、単純に自分達の業務量が増えて回りきらなくなり自分の首を絞めることになる。それに、そもそもなぜ少しでも人を減らそうとするのか、それが是か非かということに全く踏み込めていない。

 そもそも、そんな納得できないものを抱えてまでここで働く意味があるのか、折れて犠牲を払って働く意味があるのか、自分が本当にやりたいことは何なのか、働く意義とは何なのか、そういうところにぜんぜん思考が届かないまま、だらだらと小さい復習のために時間を半年も浪費しただけだった。

 目的を果たした今、この日記を書く意義も問い直そうと思う。直情にストレスを吐露するだけの日記ならもう要らないだろう。おもしろいかも知れないけれど今の僕に必要な日記ではない。ただただクダを巻いて毒を吐く現状肯定の日記は必要ない。冷静に疑問を振り返り見つめなおし前に進む作業が今の僕には必要だ。

おまけあつかい

2004年7月16日
 マイナーな製品を扱っていると僻みっぽくなるもので、せっかく売れそうな案件があっても、扱いひとつで途端にやる気を無くす。
 マイナー製品だと営業はあんまり扱うこともないし、扱うために勉強しようともしないから、その製品の話が出てきたら概要説明から見積から詳細ヒアリングから何から何までこちらに振ってくる。顧客営業はまだしも、ソフトウェア営業までそのザマ。

 だから、ソフトウェア営業とサービスSEと別製品の営業と同席してお客様向けに説明会したけど、明らかにこっちの製品はオマケみたいな扱いで、営業が自力で説明しようと努力した形跡もないし、SEも取れてもやらんみたいな雰囲気を漂わせてる。

 こんな扱いを黙って耐える必要はない。説明したらさっさと中座してやりましたよ。確かにウチのあのブランドは威力絶大でそこだけやってても売り上げは上がるでしょう。でもね。
 地方へドサ周り営業に行ってきたのですが。

 地方で大きなお客様というと、特に親方日の丸系が幅を利かせておりまして、特に親方日の丸系の通信企業が幅を利かせてるのですが。

 そういう親方日の丸系企業の社員の方というのは、やはり我々のような、自分達のお財布の使い方を自分達の頭で考えていらっしゃる民間企業の購入プロセスとはまるっきり違うようで。
 
 製品説明にあがったのですが、興味のある分野を聞き出そうと思ったら、「いいから製品説明しやがれ」とにべもない。

 あのーですね。昨今、製品説明だけをするベンダーというのは大層嫌われるんですが。お客様がご自身で整理できないが確かに感じられている問題点を明確にすることを皆様求められるのですが。

 やはり親方日の丸企業さまは、ベンダーを出入り企業として扱い、いろんな情報を持って来いと、その中で情報を増やして、出入り業者にあれこれ言って競合させて、で、付き合いの深いとこかに発注して、バックマージンを個人的に受け取る、とそんなことやってるみたいですね。今でも。
 生粋で生え抜きのプロパーさんが今日の定例ミーティングで、ソフトウェア製品に関して実使用形態を想定したテストを専門に実施する組織が来月から本格的に立ち上がる、と得意満面にお話されていた。

 ・・・え。ウチって今までそんなこともしてなかったんですか。

 ISVを知ってる人間なら、必ずこういう反応をすると思うんですけどね。この会社の中のソフトウェア事業しか知らない方々は、これが凄い画期的なことだと思われる訳ですね。いやーびっくり。

やりつくした

2004年6月29日 お仕事
 やはりあの会社で出来ることはやりつくした。ソフトウェアの詳細機能が必要なセリング活動などたかがしれていて、会社が求める高額案件はソフトウェアの詳細機能とはおよそ関係無いところで決まる。

 つまりこの会社にはもう、ひとつのカテゴリの製品に長けた人間はいらないということだ。

 どうする?
 最近、業界ニュースのサイトや、業界とは関係ない一般紙などでも、ウチの社内用語が何食わぬ顔で通用語として現れて「おやっ」と思うことが多い。

 「こんな言葉、今まで使われてなかっただろう」とか、「こんな概念、今までなかったし名づけられてもなかっただろう」とか、「別の言い方してたでしょうこれ」とか、そういうものでウチの社内用語が登場してくるのだ。

 新しい技術の名称は当然新しい技術を生み出した企業が名づけるから、そういうのは別になんとも思わないけれど、標準技術でもないし標準化団体を通している訳でもないのにあたかも標準技術であるかのように見せかけるために用語を流通させたりしている例が異常に目立つ。

 これは絶対、ウチがメディアに働きかけている。業界サイトのいくつかは、独立系サイトを装っているようで実は完全にウチがコントロールしているサイトがあるので、そこで社内用語が出てきてあたかも当たり前の用語のように浸透させようとするのはまだわからなくもない(よくはないけど)が、一般紙でまでそういうことをする(しかも業界用語ではない)のはほんと卑怯としかいいようがない。
 社内用語を一般用語にして、世間で仕事をやりやすくしようとするその魂胆。

 皆さん、その言葉がいったいどういう経緯で現れた言葉なのか、常に神経を払わないといけないですよ。得意げに振りかざしているその言葉が、実は巨大資本によって操られる仕掛けだったり、するんですよ。
 ウチのビジネスパートナー様はどれもこれもロクでもないのばっかりで、「大規模案件を紹介してくだせえ」なんて寝言をいけしゃーしゃーと言う。
 たかだかツール突っ込むくらいで何千万なんて案件、今時どれだけあると思ってんの?とその時代錯誤ぶりを突っ込みたくなることしょっちゅうですが、これはウチにも問題があるし、比較的新しい業界が故の遺産という面もある。
 この業界の先頭を走るベンダーの1社である(あった?)ウチは、数十年前の大型汎用機時代にはビジネスパートナー様に案件を”卸す”方法でビジネスを進めてきてた。ビジネスパートナー様が独自に新規顧客を開拓するなんてことはあり得ず、大きなマーケットの中でウチと競合ベンダーがお客様を奪い合い、獲得できた案件のうちいくつかを自社で、対応しきれないものや特殊案件をビジネスパートナー様に回す、というやり方でやってきた。

 つまり、ビジネスパートナー様は営業要らずだった。営業を置かなくても、ウチに対してさえ営業してれば仕事を回してもらえる、幸せな時代があったのだ。

 この時代の感覚を引きずっているビジネスパートナー様がまだまだいらっしゃる。で、「案件ないんですか?ないんですか?」とけしかけてくるくせに、中小規模案件を回すと「そんなのいらん。大規模案件くだせえ」と臆面もなくのたまう。ふざけるな。
 こないだたまたま事業部長というエラい方とお話する機会があったのですが。

 製品不具合の修正の話に及んだ際、事業部長が、

 「あそこのラボだけは絶対金を要求するんだよなあ。他のラボはどうのこうの言って最後は折れるんだけど」

 ああこりゃダメだと思ったね。

 事業部長がこの有様じゃあ、ウチがソフトウェアベンダーとしてSIerやユーザーに信頼される日が来る訳がない。

 まあもちろん、ウチはソフトウェアに力を入れる戦略から退いて、ソリューションとしての提供にシフトしている訳ですが。

 それにしてもソフトウェアは完成品として提供されるべきであり、不具合は無償で修正されて然るべきものという感覚が、この会社の人間にはまるでない。

 リコール隠しなんて、かわいいもんだと思えるよ。この業界でこの会社にいてりゃあ。

 「サービスを人月単価で計算することをやめなければ業界の健全な発展はない」なんてウチのお偉いさんがちょっと前から言ってるけど、不具合修正でさえ、それにかかった人月で費用を求めるような会社が言っても説得力ある訳がない。

 不具合を修正したって価値を生み出さない。本来生み出すべきだった価値にやっとたどり着くだけ。だからお金などもらえるはずもないのに、人月でお金を求めるんだよ。矛盾してるじゃん。
 営業だのサービスだの、日常の活動で直にお客様と触れる職種の人間は、二言目には「お客様がそうおっしゃるから」「お客様の身になって」と言い、僕らに対してまるで「直接お客様と接しないからそんなこと言えるんだ」的な視線を常に投げてくる。

 ふざけるな!!

 自分の調整能力の低さや事前準備の怠りや計画性のなさや予測姿勢の欠如やその他ありとあらゆる怠慢を棚に上げて、「お客様」の言葉の下に言い訳してるだけじゃないか。

 大体、「お客様に直接説明しないといけない」と自分の立場のプレッシャーを事あるごとに強調するけれど、何かあったら「専門家を連れてきました」「持ち帰って関係部門に調査させます」と言える立場の人間のプレッシャーなんて高が知れてんだよ!!

 オレは客先に出て行ったが最後、自分が担当している製品については「知りませんでした」で済まされない立場でやってるんだよ。調整役で住む人間のプレッシャーなんて高が知れてる。ウダウダ言うな。その分高額のインセンティブ貰ってるだろうが。
 IT業界は歴史の浅い業界なので、産業黎明期のバブル状態を短期間で何度も経験している業界。新しいものは「出したもん勝ち」、つまり購入者側はそれに対して正確で冷静な評価をしないまま飛び付くので、勢いバブル状態になるのだ。

 そんなときほとんどのケースでいわゆる「三文字略語」が踊り流行し繰り返され、一通り成熟した結果、「三文字略語に飛びついてはいけない」などと警鐘が鳴らされるようになった。
 ERPだのCRMだのSCMだのSFAだの、古くはEUCやSISやDSSなどと言った用語が現れ、その用語が含む膨大な背景知識や包含される微妙なニュアンスは意識されずに「三文字略語」だけが独り歩きしてきて、「これがあれば魔法のようにxxが!」式でモノが売れ、その結果バブルになった。
 だから、「安易に三文字略語に飛びつくだけでは、ITの有効活用にならない」と、IT関連メディアが指摘していたのはつい最近の話なのに。

 なのにまた今繰り返される歴史。その名もSOA。もちろん新しい概念はありますが、キモの部分は昔から何も変わらない。自社がやりたいことを冷静に詰めていけば、いつの時代も目標においているべき体系。なのに、またメディアはこれで躍らせるんだろうなあ。

 だってIT関連メディアなんて、全部バーターだもんね。ほとんど操ってるもん。
 前々から凄く恥ずかしいと思ってること。

 (この会社の中では)当たり前過ぎて誰も「恥ずかしい」と思ってないこと。

 それは。

 お客様の購入履歴がわからないことだ!!

 つい先日も懇意にして頂いているお客様から、「新しいサーバをひとつ増やしたいんですけど、ウチが購入しているライセンスでは足りないですよね?何ライセンス購入してましたっけ??」と言われ、即答できず・・・。

 ITベンダーだと、社員みなPC持ってて、顧客情報管理システムなんかにブラウザでアクセスして、お客様名入れてポン!とかしたらこれまでの購入実績とか出てきそうだと思いません?

 でてこないんですねーコレが。そんなシステムどこにもない。
 「去年1年間のライセンス出荷本数を調べてくれ」というだけで、うだうだうだうだ1ヶ月以上かかって挙句「わからない」っていう始末だもんね。

 あるのは、「これから販売する見込みお客様」を管理するためのシステムのみ。セールスするためのツールは手広く浸透させているのだ。結局この会社は売り逃げしか考えてないのさ。
 この2週間、書くことには不自由しないくらいイベントのオンパレードだったのに、そういうときは当然やたらに忙しいので日記を書くのもままならないのです。

 この会社って、ノートPCが貸与じゃないんです。自腹切って買わないといけない。自腹切ると言っても格安価格ではあるけれど、とにかくタダではない。おまけに会社辞めたら差額はその時点で払わないといけない。で、ノートPCを選択しないとデスクトップが支給されこれは無償なんだけど、僕らみたいなセールス系の社員は固定席を与えられていないモバイル社員扱いなのでデスクトップを利用できない。つまるところ、仕事するための道具は絶対自腹切って買わないといけない!!

 こんな理不尽な話、アリ?例えばステーショナリーメーカーの方は、鉛筆とかノートとかを、自腹で買うのでしょうか?
 「ITはもはやビジネスに必須」と喧伝してるベンダーなのに、モバイルPCは未だやっぱり「あればいいけど必須ではないもの」と思ってんでしょうか?ああ自己撞着。
 『オレンジデイズ』を観ています。仕事に全く関係のないプライベートな行動を書くのは初めて。大して見られてもないのに細心の注意を払ってかいてた訳ですが。

 『オレンジデイズ』、ステレオタイプだなあとは思いつつ、筋がしっかりしてるのでおもしろく観てるんです。就職を前にした学生の葛藤というのは、社会人になってからも通じる普遍のテーマで、僕はまだ「あーあんな頃もあったな」とか「若い若い」とか言い放つほど割り切れてはないんですね。

 カイくんのように、ストレートに仲間を励ませるような気持ちは、あれは学生のものだと言い切るのは寂しいし、間違ってると言い切ってもいい。ビジネス上でも、それがビジネスの目的を共有した仲間だとは言え、ああいった関係は成り立つはず。

 翻って今の会社は、正直に言ってそういう情熱がどこにもない。たぶん、この会社の中での情熱の持ち主と仕事を共にやるためには、相当階段を登っていかないといけないんだろう。
 情熱を持って熱意を持って仕事がしたい。ただそれだけ。ビジネスライクに効率的に合理的に利益を追いかけるとしても、それが情熱的で熱意を持って当たることはできるはず。

 この会社ではそれは適わない。適わないことが判ってしまったんだ。そんな僕の会社のカラーはオレンジではない。対極にあったんだ。
 やっぱ買う気のない客には上手にご説明できねーや。はははー。何十人も集まってもらっても、買う気も向上心もない人々相手にトークのやる気は沸いてこず。やる気の無いトークを延々1時間やらされちゃったよ。はははー。

 買う気のない客には、セールスが対応してね。SEを使うのは、少しでも販売機会が見つかってからにしてねー。

 それはともかく、いま担当してる製品の立ち上げ時から一緒にやってきたパートナーの懇意のSEリーダーの方から、「今の構築案件が終わったら、この製品から足を洗います」と告げられてしまった。
 やっぱり同じことを考えているんだなあと妙に納得し、妙に感慨深くなってしまった。一度、製品のマーケットが小さくなり対応する人員も減っていくと、デフレスパイラルよろしく縮小傾向に歯止めがかからない。だから、その製品担当やってる限り、キャリアを積むことができない。現場作業SEのまま歳を取っていくことになる。

 先に辞めますと言われてしまったことがとてもショックだった。
 自分もあまりポジティブな方じゃないので人のことは言えないんだけど、なんでもかんでも欠点や弱点やできないことばかり口にする人にはうんざりする。

 僕は特定製品を担当するSEだから、社内外を問わず、現場のSEがその製品を使う場合にQ&Aや機能検討を受けるのが業務の一部。悲しいかなもともとあまり出来のいい製品ではないので、クレームが多いのは事実だけど、何をするにも欠点や弱点しか考えられないSEと仕事をしてると、殴ってやろうかとハラワタが煮えくり返っているのだ!

 例えば、柔軟に設計が出来るという製品の特徴は、逆にある程度事前に使用方法を明確にする必要があるということだ。どんな使用方法にも柔軟に対応できる長所を忘れて、「最初の設計がどうしたらいいのか判らない。めんどくさい」などと言う。
 この類の人間は、まず間違いなく、使用方法が固定で柔軟に設計できない、けれどすぐ使える製品を見て「痒いところに手が届かない。カスタマイズの範囲が狭い」と文句を言う。文句しか言わないのだ。

 何かと言うとすぐ製品の欠点のせいで売れないから、そこを何とかさせようとする社内の現場SEにもうんざりする。見ておれ。そんなものオレたちからすればどうにでもできるんだぜ。後で泡食っても知らないからな!!

理屈の王国

2004年5月7日 お仕事
 この会社は本人の自覚の有無に関わらず、ああ言えばこう言うタイプの人間で成り立っている。社風がああ言えばこう言えなので、話をしていてもいちいちイライラしてしょうがない。「竹を割ったような」はこの会社ではあり得ない言葉。
 自分の非を認めたときそれは死、くらいの世界観で動いているので、ある意味ほんと外資系。社風なので多かれ少なかれみんなそんなのに染まっていってて、「理屈っぽくてあの人いらいらするー」みたいなことを言ってるヤツがいちばんうだうだ物言うヤツだったりする。バカらしい。

 人間がおかしくなる前にどうにかしなければ。
 休みになり時間が出来ると将来について考えることができるもので、年末年始に考えた人生設計がまた浮かんでくる。今の状態でこの会社で努力を続けても、スキルアップは出来るかも知れないがキャリアアップは望めないだろう。既に先を走っている人材がたくさんいて、二歩も三歩も遅れてがんばるか、都度都度部署を異動して、コマとしてがんばり続けるだけだ。
 プリセールスという仕事が好きだから、部署を異動してがんばり続けるという選択肢が頭から排除されてる。異動した先が、コールセンターだったりセールスだったりしたら途端にやる気失うし。ましてこのマンモス会社の中じゃあ。
 
 だから、近い将来キャリアアップのための転職が出来る準備をいろいろ考えた訳だけど、毎晩深夜に電話会議するような日々が何週間も続けばスケジュールは狂いに狂ってどうでもいいやってなってしまう。
 でも今年後半は、それでもどうにかやり遂げられるようにしないと。忙しくなればなるほど、目の前のことをやっつけることに必死になって、それでなんか達成感みたいなものを感じて紛らわせてしまうようになる。それじゃダメなんだ。

 この思いを保つ方法は?

 あっ。思いを保つ方法は分からないけど、時間の作り方はいまいいこと思いついたぞ。戦略的。戦略的に行くぜ。

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