こないだたまたま事業部長というエラい方とお話する機会があったのですが。

 製品不具合の修正の話に及んだ際、事業部長が、

 「あそこのラボだけは絶対金を要求するんだよなあ。他のラボはどうのこうの言って最後は折れるんだけど」

 ああこりゃダメだと思ったね。

 事業部長がこの有様じゃあ、ウチがソフトウェアベンダーとしてSIerやユーザーに信頼される日が来る訳がない。

 まあもちろん、ウチはソフトウェアに力を入れる戦略から退いて、ソリューションとしての提供にシフトしている訳ですが。

 それにしてもソフトウェアは完成品として提供されるべきであり、不具合は無償で修正されて然るべきものという感覚が、この会社の人間にはまるでない。

 リコール隠しなんて、かわいいもんだと思えるよ。この業界でこの会社にいてりゃあ。

 「サービスを人月単価で計算することをやめなければ業界の健全な発展はない」なんてウチのお偉いさんがちょっと前から言ってるけど、不具合修正でさえ、それにかかった人月で費用を求めるような会社が言っても説得力ある訳がない。

 不具合を修正したって価値を生み出さない。本来生み出すべきだった価値にやっとたどり着くだけ。だからお金などもらえるはずもないのに、人月でお金を求めるんだよ。矛盾してるじゃん。

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