選択肢は?

2004年4月11日
 メンテナンスサイクルに入った製品を担当するSEは、はっきり言って貧乏くじを引いたようなもので、メンテナンスサイクルに入る前に次の新しい製品に移っておかないともう抜けられない。
 少なくとも今までのところ、IT業界で一儲けできたのは実稼動できる製品を納入するフェーズではなく、「なんか凄そう」と思わせるコンセプトが先行しているフェーズで、その製品を売りつける時期だった。花火を打ち上げ、投資を仰いで、熱が冷める頃にはそこから抜け出して新しい技術へ。これが王道。

 それはともかく、僕は今まさにメンテサイクルに入ってる製品を担当するSEなので、泥沼にはまって身動きできない。
 いつか消滅していくだけの製品なので誰もやりたがらないし、会社も新しく人間を担当させることはしないし、でもそこそこ売れてしまっているのでトラブルや相談は尽きない。それこそ展開期はひとつ部署があったくらいの業務を一人でやってる状態。
 どんなにスケジュールを組んでも組んでも、トラブルで台無しにされる。平日の深夜まで海外電話会議で抑えられ、資料作成の時間を深夜に見込むこともできない。土日も見込まねばならない状態。

 こんなに追いまくられる生活になってしまうのは、偏に自分に新しい製品に移れるだけのスキルがないからだ。冷静に受け止めて、本気で次の事を考えないと。

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